アルベキナの垣根剪定
日中は30℃近くまで気温が高くなる日があります。
農園の温室でブーゲンビリアが満開になっています。南国植物なので暑いこの頃ますます元気です。
牛窓オリーブ園は日本オリーブ(株)が所有する園です。園から港に降りた、海風が心地よい海岸の傍に日本オリーブ(株)の本社があります。
本社前は、アルベキナという品種のオリーブの垣根があります。
本社前のアルベキナの垣根
昨年の秋に剪定してから、冬の間はずっと芽が動かずに、剪定したままの形を保っていましたが、
これだけ暑いと活発に芽が伸びてきました。
大きめの剪定ばさみを持ち出し、この日ばかりは“庭木職人”になった気分で垣根をジョキリジョキリと剪定していきます。
ときおり、通りかかった小学生や地元の方が声をかけてくれます。
顔見知りの方も、顔見知りでない方も、
「ええできやな!」とか、「暑いのにようがんばっとんね、綺麗に切れとるがん!」などお声がけ下さいます。
剪定時にタイミング良く通りかかって下さった方と、オリーブの育成の話しなどできるのが本社前剪定の1番の醍醐味です。
剪定後はこの通り。
農園ベテランスタッフからは「上面が波打っとるがな!」と苦笑いされますが、何とか形になっているでしょうか。
角も切りそろえることができました。
できあがった垣根を綺麗に管理したい場合は、芽が伸びた時期にそのつど剪定をきちんとしてあげる必要があります。
剪定を怠り伸びた状態にしておくと、伸びた新芽の下に陽が当たらないために下の葉が枯れこみます。
すると、いざ高さを揃えて剪定した場合に、葉が枯れこんでなくなっており垣根として恰好がつかなくなってしまいます。
アルベキナ垣根の足元のグランドカバーは“いわだれ草”です。
いわだれ草の花。こんな小さく可愛らしい花が咲くんです。
「オリーブの垣根を作るには」
品種はアルベキナ種がおすすめです。
弊社で販売している苗で例えれば、オリーブ苗(小)などよりも、軸の木がすでにある程度太く成長しているオリーブ苗(大)くらいのサイズがおすすめです。
オリーブ苗(大)の例。品種はアルベキナ種です。
地面におろすのは、オリーブがあまり活動していない寒い時期がおすすめです。
そして、垣根にするためには、枝を増やして、葉の量を増やしてあげる必要があります。
こんな枝が伸びていた場合に、
先を剪定して飛ばしてやります。
すると、
剪定した枝のすぐ下に生えている2枚の葉。この葉のつけねに、小さな芽がついているのが見えますでしょうか。
この芽が成長すると・・・
小さな芽が成長して、枝が伸びてきます。
1本の枝から、2本の枝がでてくるので、枝の量や葉の量が増えます。
垣根にするには、この剪定をくりかえして、しげみをつくっていきます。
ちなみに、剪定する際は、どの枝の先端もいっせいに切ってあげて下さいね。
そうしないと、伸びやすい場所に栄養がいくので、剪定されていない枝ばかりがグーンと成長してしまう傾向があります。